no.74 日本電産 出処進退 推命通り

日本電産 出処進退 推命通り

永守重信CEO率いる日本電産は、4月1日付けで5人の副社長が就任する予定の人事を発表しました。来年の2024年4月にはこの5人から社長が選ばれ、永守氏も同時期にCEO職を辞し、代表権を手放すとのこと。日本電産の後継者問題は、昨年、三顧の礼で社長として迎えた元日産自動車の関潤氏(no.67世相川柳参照)が辞任し、世間の注目を集めました。この当時、永守氏は10年間で200人の後継者候補に会って、「外部にもっといい後継者がいるのではないかと“錯覚”していた」と述懐しています。筆者の推測ですが、永守氏は四柱推命を看ておられると思います。その理由は、1973年の創業時期が自身の大運の替わり目に当たっているのと、創業5年目に日本電産が倒産の危機に陥った時、京都の九頭竜大社の神主による鑑定で、「運命は来年の節分に変わるから経営を継続するように」と助言され、その後IBMから大量の注文が入り、倒産の危機を乗り越えたとのエピソードが残されています。このことを踏まえますと、ご自身の出処進退も必ず推命に沿っているはずと調べてみました。年柱「甲申(きのえさる)」、月柱「壬申(みずのえさる)」、日柱「甲子(きのえね)」です。昨年2022年の干支が「壬寅(みずのえとら)」で「倒食(とうしょく)」巡りですので、年・月の「申寅の冲(さるとらのちゅう)」で関氏と衝突し、見込み違いの星である倒食で、会社も大きく揺れました。2023年は「癸卯(みずのとう)」で「印綬(いんじゅ)」巡りです。日柱とは「子卯の刑(ねうのけい)」で凶現象が続きますが、印綬によってようやく自分の役割を終え、次期社長へバトンを渡すことに肚をくくったのではないでしょうか。そして、2024年「甲辰(きのえたつ)」で、「申子辰の三合(さるねたつのさんごう)」が完成し、「壬・倒食」が現れ、CEO職を辞することになります。この時期が自分の限界と見極められたと思われます。しかし大運(10年運)も「庚辰(かのえたつ)」で「申子辰の三合」現象が継続していますので、この大運の最終年までは実質的な引退はされないでしょう。そして、その大運の最終年(2027年)に「傷官(しょうかん)」が巡り、きれいな形で実業界を退かれる、というのが永守氏の四柱推命の運気の推移です。

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