no.64 レーサー社長 傷官巡って 会長へ

レーサー社長 傷官(しょうかん)巡って 会長へ

4月新年度を控え、経済界での相次ぐ大物トップの交代が話題になっています。まずはトヨタ自動車です。豊田章男現社長がトヨタ会長に就き、佐藤恒治氏が新社長に就任します。豊田氏は創業家出身で、リーマンショック後の赤字から経営を立て直し、2019年には過去最高の販売台数を記録しました。また、自らレースドライバーとしても活動し、「車屋」を印象づけています。四柱推命の命式をたどってみますと、2009年社長就任は53才になったばかりで、ちょうど新しい大運に入った時期に当たります。米国での品質問題を抱え、まさに苦難の出発で、倒食(とうしょく)から印綬(いんじゅ)に移行し始めたものの、運気が停滞していた状況です。その後、経営は順調に回復し、2017年大運(十年運)の最終年には、地位に就く星である正官(せいかん)が巡り、藍綬褒章を受章しました。そしていよいよ2023年は「傷官(しょうかん)」巡りです。豊田氏が四柱推命を鑑ておられるのか分かりませんが、社長を降りて会長に就く時期として、あえて傷官の年を選んだのであれば、自然の流れで順当な選択をされたことと思われます。それにしても、日柱通変の「正官・建禄(けんろく)」は、創業家の正当な跡継ぎとして、力強く生まれてこられた人物だなあと、感じ入ってしまいます。

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