no.32 甘々(尼々)の 情報管理 寅巳刑

甘々(尼々)の 情報管理 寅巳刑(とらみけい)

前回の明石市長の退任と同じく、尼崎市の稲村和美市長も今年11月の任期満了で引退を表明しています。同市では今年6月、市が委託するIT業者が全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失するという不祥事が発生しました。四柱推命でこの事件を看ますと、稲村市長の日柱の干支は「乙巳(きのとみ)」です。2022年の干支は「壬寅(みずのえとら)」で、日支巳とは「寅巳の刑害(とらみのけいがい)」となり、物事を強引に押し通して他人を傷つけるという凶現象が現れています。しかし、稲村市長はこの事件の責任を取って退任するということではなく、昨年末から周囲に相談し退任の意向は固めていたと報じられています。私はこの話に納得しました。その理由は今年が大運(十年運)の最終年に当たり、来年から新しい大運となり大きな環境の変化を迎える時期に当たるからです。稲村市長の月柱の干支(かんし)は「辛亥(かのとい)」で日柱は「乙巳(きのとみ)」と、天干の辛と乙は相剋関係にあり、また地支は「巳亥の冲(みいのちゅう)」で、天戦地冲という厳しい凶象を命式内に持っています。そして新しい大運の巡りは「乙巳」ですので天戦地冲が作用する可能性は高く、加えて日干の「乙巳」とは同じ干支が重なり、健康を害するとか夫を尅するという特殊神殺の「転址殺(てんしさつ)」まで現れてきます。稲村市長が四柱推命をご存じかどうかはわかりませんが、来年以降の大運の巡りをご存じであるならば、今年の任期満了で退任するのも、「転ばぬ先の杖」「大難を中難に、中難を小難に」するための一つの選択肢だと思います。

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