no.4 遊覧船 子午子卯の 三重苦

遊覧船 子午(ねうま)子卯(ねう)の 三重苦

2022年4月23日に北海道斜里郡斜里町の知床半島西海岸沖のオホーツク海域で観光遊覧船「KAZUⅠ」が消息を絶ち、乗客乗員合わせて26名全員が死亡・行方不明となる大事故が起こりました。遊覧船は斜里町のウトロ漁港から知床岬へ向かい折り返してウトロへ帰港する予定でしたが、当日は強風注意報・波浪注意報が発令されており、「KAZUⅠ」の船長は別の運行会社の従業員から「今日は海に出るのはやめておいた方がいい」と忠告されていたようです。実は斜里町は筆者の父親の故郷であり、父が亡くなってから母親と一緒に供養のため、父が通っていた斜里町にある朱円小学校(現在は廃校)を訪れ、その時にはウトロ漁港の近くに宿泊しました。そういった縁のある本件ですが、観光遊覧船の運行会社社長の命式は、年柱と日柱が共に同じ干支の「癸卯(みずのとう)」で、月柱が「戊午(つちのえうま)」という珍しい構成になっています。まず年柱と日柱が同じ干支は「衝天殺(しょうてんさつ)」という特殊神殺ですが、これは夫は妻を尅し妻は夫を尅すという夫婦間の不仲な姿を現わしているもので、今回の事件に直接関係しているとは言えません。一方、大運(十年運)は「壬子(みずのえね)」となっており、この「子」は年柱と日柱の「卯」とは「子卯(ねう)の刑(けい)」となり、また月柱の「午」とは「子午(ねうま)の冲(ちゅう)」といういずれも厳しく作用する凶意が現れています。

船の沈没によってお亡くなりになられたみなさま全員のご冥福をお祈りいたします。

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