no.12 大運と 辰戌偏官 戦争へ

大運(たいうん)と 辰戌(たついぬ)偏官(へんかん) 戦争へ

四柱推命は生年月日と時刻で鑑定しますので、外国の方であっても場所に限らず誕生日が判れば鑑定は可能です。但し、時差がありますので日本時間との差異を考慮し、公表されている誕生日で命式表を作成すると共に、翌日を誕生日と見立ててその日の命式表を作成し、実際の事象と照らしながら、どちらの命式が発生している事象に適合するかを判断し、命式表を選択するのが妥当だと思います。たとえばウラジーミル・プーチン・ロシア大統領を題材にしてみましょう。プーチン大統領の生誕地はサンクトペテルブルグで、日本はロシアのサンクトペテルブルグより6時間進んでいます。そこで公表されている誕生日の命式表と、もう一つ翌日の命式表を作成し比較してみます。現在進んでいるロシアによるウクライナ侵攻という事象を考えますと明らかに命式の違いが浮かび上がってきます。筆者が選んだのは公表されている誕生日です。この命式からは、プーチン大統領が戦争という暴挙を選択した状況を四柱推命は次のように示しています。まず年柱干支は「壬辰(みずのえたつ)」で、日柱干支が「丙戌(ひのえいぬ)」で、命式内に好戦的な性格を表す「辰戌の冲(たついぬのちゅう)」を持っておられます。また「辰戌の冲」は世相川柳の第1回目の安倍元総理大臣が暗殺された日の干支でご説明した通り、激烈な衝突現象を表しています。そしてプーチン大統領にとって2022年は大運(十年運)の最終年に当たり大きな環境の変化を迎えていることと、そこに巡っている干支が「丙辰(ひのえたつ)」で、ここでも「辰」が登場し「辰戌の冲」を刺激しています。そして2022年の干支である壬寅(みずのえとら)はプーチン大統領にとっては「偏官(へんかん)」巡りです。ここがまさに誕生日とその翌日との違いで、もし正しい命式が公表されている誕生日の翌日のものであれば「正官(せいかん)」となります。「正官」は「偏官」と同じ官星ですが、もし「正官」であれば戦争などおっぱじめるはずもなく、外交交渉での主張を続けていることでしょう。一方「偏官」は凶暴性・偏屈・権威・闘争といった意味を持つ激しい気性を表す星です。辰戌の冲、大運の最終年、そして偏官巡りとこれら3つが揃った結果、抑えるに抑えきれない激情が大統領を襲っているのが2022年です。

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