no.43 経営塾 策を授ける 辛巳の

経営塾 策を授ける 辛巳(かのとみ)の

今回は実業界に目を向け、今年8月に亡くなられた稲盛和夫氏の命式を看ます。稲盛氏は、京セラ、KDDIを創業し、また経営難に陥っていた日本航空の再建に尽力される一方、若手経営者の勉強会である「盛和塾」を通じて自らの経営哲学の普及に努められました。命式は、年柱「辛未(かのとひつじ)」、月柱「辛丑(かのとうし)」、日柱「辛巳(かのとみ)」と天干はすべて「辛」です。つまり、自主独立の星である「比肩」が二つ出現し、まさに起業家たる所以を顕わしています。また日柱「辛巳」は、社長の星と云われる「正官(せいかん)」と共にあります。さらに「辛巳」は地支蔵干(ちしぞうかん)に丙を含み、「丙辛(へいしん)」合わさり自家干合と呼ばれ、智恵者、策略家であることを意味しています。「アメーバ経営」という独特の経営管理手法を生み出し、国内の経営者にとどまらず海外の企業家にも影響を与えたと云われています。

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