no.166 USスチール 印綬で取引き 動かすか

USスチール 印綬(いんじゅ)で取引き 動かすか

2月7日、石破首相が訪米した矢先に、トランプ大統領が、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について「買収ではなく日鉄による投資で構わない」と、取引に前向きに述べたと報道されています。果たしてこの交渉がどうなるかを、日鉄側交渉団のグルーバル事業推進本部長の森高弘副会長の命式から推論します。森氏の命式内には、年月日の3柱では、財星・官星がありません。サラリーマンとしてよくここまで出世を遂げたものだと思いますが、大運(10年運)の流れがとても良く、欠けている財官が常に巡り、それに印星もついていますから、周りの引き立てを受けながらの会社員人生でしょう。そして2025年が大運の最終年に当たっています。ここでも大運は、「正財(せいざい)・正官(せいかん)」です。さらに歳運(一年運)も「正官」。交渉が二転三転した昨年は「偏官」ですので、苦労の連続です。大運最終年で、有終の美を飾りたいところですが、日柱「戊申(つちのえさる)」と歳運「乙巳(きのとみ)」とは、凶現象の「巳申の刑」です。この「巳申」は、刑でもあり、また支合(しごう)の組合せでもあります。必ずしも凶現象だけではなく、順番が変わるとか、初め仲良く後に争う、などと言います。このことが現在の交渉とどう関わっているかは、複雑なテーマです。肝心なのは、最後に良い結果がでるかどうかです。森氏の命式には「傷官(しょうかん)」が強く支配しており、この「傷官」は歳運の「正官」をつぶしにいきます。やはり、針の穴を通すような交渉にならざるをえないのかもしれません。欲しいのは、「傷官」を抑える「印綬」です。手助けの星でもある「印綬」が巡るのは、3月です。ここらあたりが山場となるのではないでしょうか。

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