no.130 大運が 尽き傷官で 退陣す
大運が 尽き傷官(しょうかん)で 退陣す
8月14日、ようやくというか、ついにというか、岸田文雄総理大臣が9月の総裁選には出馬せず、退陣を表明しました。まさに、この在任4年間は、四柱推命の運気通りとなりました。2021年、前回勝利した総裁選は印綬(いんじゅ)巡りでした。印綬星は、支援者の星です。選挙にこれが巡ればフォローの風が吹いている必勝態勢です。この時の対抗馬であった、河野太郎氏、高市早苗氏は印綬巡りではありませんでしたが、大運(10年運)の替わり目に当たっていました。この大運の替わり目は、自身の環境を変えたいという思いが強く現れる時期で、これにより出馬となったと思います。しかし、やはり印綬には勝てませんでした。翌年2022年は、比肩(ひけん)巡りで、岸田総理自身が強く出れる、思いが通るという星です。その結果、参議院選挙は大勝利となりました。しかし、2023年は劫財(ごうざい)です。これは、「悪事露見する」という星です。自民党の裏金問題が次から次へと表面化してきました。そして今年2024年は、岸田総理にとっては、大運(10年運)の替わり目、最終年です。大きな区切りを迎えていると言えるのではないでしょうか。また巡る星は食神(しょくじん)です。食神は元来、「タナボタ」の意味を持つ一大吉星です。しかし逆に、食神が3つ以上あると、傷官(しょうかん)に凶変します。傷官は、地位を追い落とすという星です。そして、今年は命式表に4つの食神が作用している上、8月の干支が「壬申(みずのえさる)」で、これも食神に加担し、「申」は日支「寅」とは、弾き飛ばされるという冲現象となっています。これらから、8月退陣は予想されたことでした。4年間の功績については、後ほど評価されると思いますが、政治の大きな転換点の役割を果たされた、という気がします。