no.100 監督の 命運分ける 大運で
監督の 命運分ける 大運で
スポーツの秋を迎え、アジア大会が終了し、日本代表のラグビーワールドカップの決勝進出も絶たれ、プロ野球もペナントレースが終了しました。ここで、セリーグ優勝の岡田彰布監督と、今季で退任を発表した原辰徳監督の命式を看ます。お二人を比較して興味深いのは、共に大運(十年運)の替わり目に当たっていることです。岡田監督は、大運が変わった初年度に当たり、原監督は最終年を迎えています。大運の替わり目の事例については、これまでも何度も取り上げてきました通り、大きな環境の変化の時期が、この大運の最終年と初年度です。そして概してこの時期は、物事が順調に進まず滞り、苦労が多く、ある意味では産みの苦しみのタイミングと言えます。岡田監督にとっては、昨年が傷官(しょうかん)巡りで、今年が食神(しょくじん)です。つまり、昨年に監督就任となっていれば、傷官は監督という地位を傷つけることになりますので、果たして優勝できていたかです。そして新しい大運に入って、大吉星である食神が棚からぼた餅のように、初年度に優勝という大きなご褒美をもたらしてくれました。一方の原監督は、大運の最終年で、通変星は傷官巡りです。まさに監督の地位を追われ、自ら辞さざるを得ません。両監督の大運巡りの違いで、優勝監督か退任監督かを表しています。そして、ジャイアンツの新監督は阿部慎之助氏で、この方も今年が大運の最終年となっており、巡る通変星は、地位に就くという正官(せいかん)です。3名ともが、大きな環境の変化の中で、命運を分けています。