no.59 宮崎の 選挙勝っても 申寅冲
宮崎の 選挙勝っても 申寅冲(さるとらちゅう)
以前、世相川柳のno.20の回で、2022年12月25日に行われた宮崎県知事選挙を取り上げました。その内容は、東国原氏が現職の河野知事に挑む状況の中で、東国原氏の1年運の通変星(つうへんせい)は、地位を傷つける星である「傷官(しょうかん)」巡りです。一方、河野知事は自己の日柱が「庚申(かのえさる)」なので、これまでにも何度も紹介したように2022年の干支「壬寅(みずのえとら)」とは「申寅の冲(さるとらのちゅう)」という衝突現象で、自分がはじき飛ばされる状況を迎えていました。つまりこの知事選挙は、候補者二人ともが自分にとってはアゲインストの逆風の中での選挙戦となりました。結果は、政治家という地位の星を傷つける「傷官」巡りの東国原氏が善戦したものの破れ、現職知事の河野氏はかろうじて当選を果たしました。しかし河野知事は、年が明け元日に初詣に出かけ、翌日にコロナ感染が判明し、その発表の文章には「元日は公舎などで過ごす」と記載されていました。知事の動静を報じる地元新聞社に対し、初詣に行ったことを記載しないよう、県の職員が求めていた事実が明らかになっています。四柱推命は旧暦で一年を看ますので、1月であっても年の干支は「壬寅」のままで、ここで前述の「申寅の冲」が作動し、自分自身が突き動かされる現象が現れたことになります。選挙戦は相手側のマイナス要素で、しのぎ勝ったものの、自身のマイナス要素は残ったままで、謝罪会見を開かざるをえませんでした。四柱推命の年の初めとなる2月4日までは油断のできない状況だったということをご存じなかったのでしょうか。