no.50 傷官が 仮想通貨の 価値を下げ

傷官(しょうかん)が 仮想通貨の 価値を下げ

アメリカの仮想通貨の交換業大手であるFTXトレーディングが経営破綻したという衝撃的なニュースが世界中を駆け巡っています。同社の創業者である現在30才のサム・バンクマン・フリード氏への個人融資や会社資金の私的流用などの疑いから、企業統治が全く機能せず、ずさんな経営によるものとの報道です。バンクマン氏の命式にはご本人の人物像を伺えるものがいくつかあります。まず頭脳明晰な方であることは間違いありません。年柱の通変星は「傷官(しょうかん)・印綬(いんじゅ)帝旺(ていおう)」で、ご両親は共に米スタンフォード大学の学者で、自身も米マサチューセッツ工科大学で物理学を専攻している秀才ぶりを顕わしています。また、日柱の干支「辛巳(かのとみ)」は智恵者であり、特殊神殺の「学士(がくし)」も付いて、まさに頭の回転の速い人物です。コロナ下のカネ余りで昨年の世界の仮想通貨の時価総額は3兆ドルを突破し、4年前に設立されたFTX社に対しても、世界の名だたる投資家が列をなしたと言われています。しかしバンクマン氏にとって今年は大運(十年運)の大きな替わり目であるとともに、失職の星である「傷官(しょうかん)」巡りです。さらに年柱の「申(さる)」と今年の干支「壬寅(みずのえとら)」で「申寅の冲(ちゅう)」という衝撃を表す凶現象も出現しています。智恵の星「辛巳」はトレーディングの才覚を如何なく発揮しましたが、一方悪智恵も増長させ、世界の投資家を欺くことになったようです。

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