no.33 スケートは 寅巳怖れず 有終美
スケートは 寅巳(とらみ)怖れず 有終美
前回、稲村尼崎市長が大運(十年運)の替わり目で引退を表明したことを取り上げましたが、今回も同じく大運の替わり目で引退を表明した事例をご紹介します。スピードスケート女子の小平奈緒選手は、今年2022年北京五輪では成績が振るわず、4月に引退を表明していましたが、10月22日に開催された全日本距離別スケートでは優勝を果たし、引退試合を有終の美で飾りました。小平選手の命式ですが、年柱は「丙寅(ひのえとら)」、月柱が「癸巳(みずのとみ)」で稲村尼崎市長と同じく「寅巳刑害(とらみけいがい)」を命式内に持っています。今年2022年の「干支「壬寅(みずのえとら)」巡りではこの「寅巳刑害」が作用したと思われ、2月の北京五輪では実力を発揮することができませんでした。しかし女子500mでは国内外大会37連勝と驚くべき記録の保持者です。小平選手にも月柱に「傷官(しょうかん)」があります。イチロー選手、大谷選手、白鵬元横綱と同様、徹底的に技術を追求する姿がこの「傷官」です。そして今年が大運(十年運)の最終年に当たります。大きな環境の変化を自ら感じ取っておられるのか、これを機に引退を表明されました。最後まで「求道者」を貫く姿は後輩たちが次々と畏敬の念を口にするほどであったと報じられています。本当にお疲れさまです。