no.197 総裁辞任 妬合根回し 下手な人

総裁辞任 妬合(とごう)根回し 下手な人

9月7日、石破自民党総裁が辞任を表明しました。石破氏については、昨年の自民党総裁選に勝利した時にこの世相川柳no.140で、そしてその後の衆議院選挙惨敗時にもno.147で取り上げました。あれから一年後の辞任表明です。今年の干支「乙巳(きのとみ)」が巡り、月柱「壬寅(みずのえとら)」、大運(10年運)「丙申(ひのえさる)」が重なります。前回の不祥事発覚の新浪剛史に続き、「寅巳申」輪刑冲の登場です。それはさておき、石破氏の人格に焦点を当ててみましょう。五行のバランスは「比肩(ひけん)」が3つと多く、自己主張の強い面を持ち、月支元命がは「傷官(しょうかん)」です。発想力はありますが、偏屈で負けず嫌いで、人に対してずけずけと物申す毒舌家でもあります。また日柱十二運が「冠帯(かんたい)」、月柱「死」ですので、性格はやはり自分勝手で向こう意気が強いですが、いざ行動となると、心配性で焦る気持ちから、二の足を踏んでスッと前へ進むことができません。特に、現在の状況のように、非常時になると冠帯というのはその悪い面が出がちです。石破おろしに対して、できもしない解散をにおわすなど、自己矛盾をさらけ出しています。加えて、石破氏の命式の最大の特徴は、年・月・日の十干が「丁・壬・丁」と妬合の関係になっているところです。そもそも干合は吉相と看て良いのですが、このような二陰一陽はバランスを欠いており、吉効果が表れません。つまり、日干「丁」は月干「壬」と手を組んでいますが、月干「壬」は年干「丁」とも手を組んでいる形です。自分が手を組んでいる相手は、別の人物とも手を組んでいると看ることができ、根回しの下手な人ということになります。真に信頼できる人間関係作りができていないのが、今回の辞任劇の本質ではないでしょうか。

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