no.191 米国が 関税引き下げ 輪刑冲

米国が 関税引き下げ 輪刑冲(りんけいちゅう)

7月23日、参院選での与党惨敗の話題渦巻く中、トランプ関税合意のニュースが飛び込んできました。結果の後追いではありますが、四柱推命を通して今回の合意を看ていきます。赤澤特命大臣の命式は、no.174で既に看ました。今回はアメリカ側からスコット・ベッセント財務長官の命式を分析します。まず2025年、トランプ氏の大統領就任と共に財務長官に登用されました。生日干支は「辛卯(かのとう)/絶」の人です。絶の特徴は、頑固で融通性に欠け、見かけによらず短気な性格とあります。そして、月支元命は「傷官(しょうかん)」で十二運は「帝旺(ていおう)」です。元はファンドマネージャ―という経歴の持ち主で、まさに頭脳明晰で一癖ある性格です。年柱には政治家の星である「正官(せいかん)」も備わっています。しかし、年支と月支が「寅」と「申」です。今年の「巳」が重なり「寅巳申の輪刑冲」が巡っています。今年はこの「輪刑冲」で多くの著名人が苦労のどん底にいることは、これまでにも何度も取り上げてきました。ベッセント氏も、財務長官に就任するやいなや、トランプ関税の調整役を担わされます。主要各国を相手に交渉を行うわけですから、並大抵の苦労ではありません。交渉において、自分が強い立場となる「比肩(ひけん)」でも巡れば別ですが、大運(10年運)が「正財(せいざい)/正財」で、歳運(一年運)も財星の「偏財(へんざい)」ですので、「財多身弱」の状態です。やはり譲歩せざるを得ないでしょう。参院選前に内々の合意はされていたとの報道もありますが、トランプ政権からしても、与党過半数割れは折り込み済みでしたでしょうし、そこで政権が変わって、強引な星である「偏官(へんかん)」巡りの高市早苗氏などが首相にでもなれば、合意に至るハードルはさらに上がります。なんとしても、このタイミングで合意発表したかったのは、アメリカ側の事情でしょう。交渉役の赤澤大臣は大手柄です。既に記載した通り、年・月・日の地支蔵干がすべて「傷官」という大変偏った命式です。言わば執拗極まりない偏屈な性格が、アポなし面会もかまわず、8回もの交渉を行った成果をもたらしたと思います。来年は大運の替わり目に当たり、巡る通変は「偏官」で、その翌年は「正官」です。今回の論功行賞で相当地位が上がることは当然です。そして肝心の石破首相です。ウクライナのゼレンスキー大統領と同じく、今年は「倒食(とうしょく)」巡りです。当てがはずれて見返りを出さないと収拾がつきません。首相の地位を明け渡し、名誉の撤退をされるとの報道も出始めています。

\ 最新情報をチェック /