no.186 日鉄の 傷官極まり ディール成立
日鉄の 傷官(しょうかん)極まり ディール成立
日本製鉄のUSスチール買収が成立しました。橋本英二会長の記者会見では、日鉄側での交渉の中心となった森高弘副会長を、「超人的な粘り強さと緻密な頭脳の持ち主」と評しています。この森氏については、世相川柳no.166ですでに取り上げています。大運(10年運)の替わり目に当たり、「正官(せいかん)」巡りながらも「巳申の刑」もあり、「巳酉半会(みとりはんかい)」で「傷官(しょうかん)」が現れている2025年です。命式内にも傷官を2つ持ち、正官が傷官に包囲されている状態です。また、森氏が買収は成功すると確信したとされる、トランプ氏のペンシルベニア州のUSスチールの製鉄所での集会が5月で、ここも傷官巡りです。四柱推命では、食神(しょくじん)が3つ揃うと傷官に凶変するというルールはありますが、傷官が3つ揃うとタナボタの星である食神に吉変する、とはありません。しかし易の考え方では、陰極まれば陽変するともあります。傷官に囲まれ、最後は食神が現れたということでしょうか。また橋本会長の命式においても、今年が「傷官」巡りで、大運の替わり目に当たっています。月支「亥」日支「寅」ですので、「寅巳刑害」と「巳亥の冲」という凶現象に見舞われています。結局のところ、凶象にあっても、それらに立ち向かう強靭な精神力と行動力が、困難を打開するのだとあらためて理解いたします。