no.167 自動車の 統合破談 方合で
自動車の 統合破談 方合(ほうごう)で
ホンダと日産自動車は2月13日、昨年12月に締結した経営統合に関する基本合意を破棄しました。ホンダが求めた日産の完全子会社化を、日産が拒否したようです。ホンダの三部敏宏社長と、日産の内田誠社長の命式からは、興味深い共通点と、無理からぬ事情も読み取れます。共通点は、お二人とも地支に「午・未」を持っており、そこに2025年の「巳」が巡り「巳午未の方合(ほうごう)」が完成している点です。方合は三合と違い、まさに同業者をまとめるという意味につながるので、うまくいくかと思いきや、変化した「丙(ひのえ)」の意味は大きく異なります。三部氏は「傷官(しょうかん)」です。やはりこれほどの大きな案件をまとめ上げるには、仕事の星を傷つける「傷官」は災いとなるのでしょうか。下手をすると自分の地位さえも失いかねません。一方の内田氏にとっての方合は、「偏官(へんかん)」です。これまた、重圧の中での苦労を強いられる状況です。特に内田氏の歳運は「正財(せいざい)」であり、月支元命の「印綬(いんじゅ)」と重なると、自分の都合や思惑が外れ、計画に対し障害や困難が生じ、交渉は成立しにくく、不和・妨害が生じやすい、とあります。これでは、破談もやむを得ないかもしれません。