no.149 自己破産 劫財控えて 何か出る?
自己破産 劫財控えて 何か出る?
10月24日、大阪の家電メーカーの船井電機が、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けました。これは、同社からの準自己破産申立てによるもので、今後は、再建ではなく、整理ということになります。船井電機は2021年、IT関連の出版社である秀和システムに買収され、その後非上場化されており内実はわかりませんが、今回の事態はあまりに突然でした。船井電機を買収し、社長となっていたのが秀和システムの代表でもある、上田智一氏です。上田氏は、先月の9月に船井電機の社長は辞任していますが、実態としてここ数年の経営をおこなっていた人物です。月支元命は「偏官/帝旺」で、なかなかの剛腕やり手社長といったところでしょうか。年柱には「印綬/冠帯」、日柱は「偏財/長生」と、ビジネスパーソンの最強ツールとも言える、財・官・印の揃い踏みです。今年の歳運(一年運)は「比肩」です。この「比肩」と月支元命の「偏官」が重なりますと、周りから厄介事や迷惑になる話が持ち込まれたり、妨害を受ける、とあります。しかし、辞任の星である「傷官」や、人に足を引っかけられるという「倒食」の姿は見当たりません。しかしよく見ると、2025年が大運(10年運)の替わり目で、そこに巡る通変星は「劫財」です。何かこれまで表に出ていなかったことが露見し、足元をすくわれることになるかもしれません。さらに、来年の干支の「乙巳(きのとみ)」の「巳」は、月支「酉」、年支「丑」と揃うと「巳酉丑の三合会局」となり「辛(かのと)」に変化、「正官」が出現します。この「正官」と、月支元命の「偏官」とで、「正偏混合」という凶現象に発展しかねない憂いが看られます。この事態には、何か第二幕がありそうです。