no.128 正官が 傷官まさる ノーベル賞

正官(せいかん)が 傷官(しょうかん)まさる ノーベル賞

いよいよパリ五輪が開幕し、日々、日本人の活躍が伝えられています。これとは全く無関係の話題です。知のオリンピックとでもいえると思いますが、ノーベル賞の授賞者の命式を観察してみました。日本人受賞者(海外在住含む)は29人で、物理学賞12名、化学賞8名、生理学・医学賞5名、文学賞3名、平和賞1名となっています。29人のデータですから、決め手となる星はズバリこれ、とまでは言えませんが、おもしろい傾向が見て取れます。まず、受賞者の生まれた日の五行には、強い傾向が出ています。多い順では、木気10、土気7、金気7、水気4で、最小は火気で「丁」の1です。「丙」の人は、全くノーベル賞に縁がないという結果です。この結果は意外で、てっきり「智」の五行である、水気が多いかと予測したのですが、優しさを表す「仁」の五行の木気が最多です。次に、その人物像を表す日柱の十二運です。これは、「養」が6で最多となり、その他は2から3とまんべんなく分布しています。この「養」の特徴は、どことなくのほほんとして締まりのない感じで、積極的な発想や新規の開発は苦手、無茶なことはせず、温和で円満主義、とあります。とてもノーベル賞を受賞するという革新的な発見とは、程遠いイメージです。そして、行動の柱である月柱の十二運では、「絶」が5、「胎」が4、「衰」が4と、弱い十二運が多く、次に「冠帯・建禄・帝旺」という強い星が続きます。十二運の面からは、受賞者は積極的な行動派というよりも、じっくりと構えた方が多いと推測されます。また生まれ月を看ますと、9月生まれが7人と最多で、続いて1月が6人、12月生まれは一人もいません。月支元命では、「正官」が6人と最多です。発想の星である「傷官」が多いと思いきや、なんと一人です。この点も予想を大きく裏切られました。最後に、予想がピッタリ当てはまったのが、受賞年の通変星です。やはり名誉や地位に就くということから、「正官」6、「印綬」5となっています。こうしてみますと、ノーベル賞受賞者とは、発想豊かな異端児のイメージとは全く異なり、バランス感覚の持ち主で、管理能力があり、自己主張も抑え目で、組織になじむ人物像です。やはり、大学の研究者ということもあって、このような結果になったのではないでしょうか。

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