no.127 紅麹 社長退任 辰戌冲
べにこうじ 社長退任 辰戌冲(たついぬちゅう)
7月23日、あの紅麹問題で揺れていた小林製薬のトップがいよいよ辞任しました。会長の一雅氏、社長の章浩氏が辞任し、小林一族以外から初めての社長に山根聡氏が就任しました。推命理論からは、辞任の時に必ず絡む組合せが、多く出現しています。まず、小林会長の命式においては、2024年の干支「甲辰(きのえたつ)」の「甲」が、年干と日干にある「己(つちのと)」と干合し、「戊(つちのえ)」が現れ、これは「劫財(ごうざい)」という、悪事が露見するという通変星です。年支と月支は、「卯酉の冲(うどりのちゅう)」が内在しており、これは社会と衝突している姿で、この「卯」が今年の干支の「辰」と重なり「卯辰の害(うだつのがい)」という「苦悩の状況」も表しています。巡っている通変星はトップの星である「正官(せいかん)」ですが、この正官の地位を揺り動かしています。次に社長の章浩氏です。この方の命式ではさらに直接的な影響が読み取れます。自分自身の柱である日柱が「戊戌(つちのえいぬ)」の魁罡(かいごう)干支ですので、リーダーの星であるとともに、強情で意志の強い性格が窺えます。そしてこの「戌」が今年の干支「辰」と重なり、衝突現象の「辰戌の冲(たついぬのちゅう)」となり、社長である自分自身が衝撃で弾き飛ばされている姿です。さらに、年支と月支には「巳亥の冲(みいのちゅう)」も内在しています。これは、大運(10年運)に巡る「「丁亥(ひのとい)」の「亥」が影響を及ぼし、会長と同じく、社会と衝突している状況にあります。そして今回就任された新社長の月支と日支も「辰戌の冲」です。これは、小林社長が冲現象で弾き飛ばされて失職したのと逆で、新社長は弾き飛ばされた結果、社長に就任したと看られます。まさに職場でよく見られる玉突き異動のようなものです。それにしても、なんと、あちらこちらで冲の衝突現象が起きているものかと驚きます。長きにわたる、同族経営の膿が一気に噴き出した、ということでしょうか。