no.125 大統領 正官巡りが 有利かな
大統領 正官(せいかん)巡りが 有利かな
この11月に行われるアメリカ大統領選挙の、1回目のテレビ討論会がありました。老々対決と言われている、ジョー・バイデン現職大統領と、ドナルド・トランプ氏です。四柱推命の観点からも、二人とも命式通りの動きとなっている点は、とても興味深いです。まず人物像を看ますと、月支元命は二人とも「印綬(いんじゅ)」で、やはり名誉に恵まれるものを持っておられるのは驚きです。しかし性格となると、真反対のようです。日柱と月柱の十二運は、バイデン氏は「墓(ぼ)」と「胎(たい)」に対して、トランプ氏は、「冠帯(かんたい)」と「建禄(けんろく)」です。まさに行動派で、猪突猛進型のトランプ氏ですが、バイデン氏は慎重派と言えるでしょう。バイデン氏は、岸田総理大臣と同じで、3柱で五行がすべて揃っているバランス型です。トップを張る大統領というよりも、優秀な官僚といった感じではないでしょうか。トランプ氏の日柱は、河野太郎氏と同じで、冠帯・羊刃(ようじん)という強烈な突破力を持ち味としている上、日柱と月柱は天地徳合という最高のコンビネーションです。そして肝心の運気の巡りです。トランプ氏は、2016年の大統領選で勝利しました。この時の巡りが、選挙では絶大な支援を集める「印綬」です。そして、前回のバイデン氏に敗れた時が、地位を傷つけるという、選挙には最も不利な「傷官(しょうかん)」が巡っていました。そして2020年、前回勝利したバイデン氏ですが、2020年の干支である「庚子(かのえね)」の「子」と、命式内の「丑」「亥」が重なり「亥・子・丑の方合」が完成した時期に当たります。これは「壬(みずのえ)」に変化しなんと、大統領というトップの星である「正官(せいかん)」が現れます。トランプ氏の傷官では、正官にはとても太刀打ちはできません。そして、2024年の干支は「甲辰(きのえたつ)」です。トランプ氏の年柱の「戌」とは、訴訟の星である「辰戌の冲」の組合せとなり、まさに訴訟まみれの様子です。さらに今年は、環境が大きく変わるという大運の替わり目にも当たっています。そして巡る星はなんと、「正官」です。一方のバイデン氏は、「印綬」巡りです。確かに選挙に欠かせない「印綬」ですが、ここは要注意です。今年のバイデン氏の命式には、印綬が3つ揃う形になり、これは「倒食」に変化します。そうすると一転、「当てがはずれる」ということになります。テレビ討論会後の結果からも、バイデン氏は健康不安で候補者差し替えか、と取り沙汰されており、これから熱を帯びる大統領選に、注目です。