no.104 辞任事 傷官正官 からんでる
辞任事 傷官正官(しょうかん・せいかん) からんでる
最近の相次ぐ政治家の辞任劇を、三つ看てみます。まずは自民党の文部科学政務次官を辞任した山田太郎氏です。女性との不適切な関係が週刊誌で報道されました。悪事が露見したということでは、これまでにも何度か登場した「劫財・傷官」の組合せですが、年柱に劫財があり、大運(十年運)が傷官巡りです。また、歳運(一年運)に正官が巡っており、これに大運の傷官が作用し、辞任に至る条件が揃いました。山田氏の3柱には正官も傷官もありませんが、大運と歳運に重なり、失職の星が作用したことになります。続いて、東京都江東区の木村弥生区長陣営による公職選挙法違反事件において、選挙活動期間中に自らへの投票を呼び掛ける有料ネット広告を推奨したとして、法務副大臣の辞任を申し出た柿沢未途氏です。日柱は丙午(ひのえうま)・帝旺ですので、物事を強引に推し進める気性が窺われます。そして命式には、傷官が3つです。様々な策を弄する発想力は長けていると思われますが、やはり山田氏と同様、歳運(一年運)に正官が巡りこれが動いて失職と看られます。最後は、江東区長を辞任した木村弥生氏ですが、今年が丁度、大運(10年運)の替わり目の最終年に当たっており、何かしら自分の周囲でザワザワと起こる時期に当たっています。年支と月支の通変星は傷官ですが、今年の干支の癸卯と干合した結果、傷官は劫財に変化します。これも劫財により、悪事が露見しました。日柱丁酉と今年の干支の癸卯は天戦地冲という最も厳しく作用する凶現象です。ここまで凶意が重なると逃げ場がない、というのが四柱推命の見立てとなります。