no.99 女性相 冲が動いて 閣僚に
女性相 冲(ちゅう)が動いて 閣僚に
9月13日、第2次岸田改造内閣が発足しました。今回の内閣の特徴の一つに女性大臣の登用が挙げられています。上川陽子外務大臣、土屋品子復興大臣、加藤鮎子こども政策大臣、高市早苗経済安保大臣、自見英子地方創生大臣です。また党の選挙対策委員長にも小渕優子氏が抜擢されました。これまでは不祥事やトラブルを四柱推命を通して看てきましたが、今回は重要職への就任という観点から各氏の命式を分析してみます。高市氏については、以前に世相川柳で取り上げましたので今回は省略します。まず注目は、政治家の星とも云える「正官(せいかん)」の有無です。上川氏と土屋氏は、命式内に帝旺(ていおう)や建禄(けんろく)という強い星とともに存在し、上川氏と小渕氏においては食神(しょくじん)という、ありがたいタナボタの星が巡っています。また正官は地位に就くという意味もあり、加藤氏は、今年の歳運(1年運)に正官が巡っており、小渕氏については、日柱との干合で見事に正官が出現しています。自見氏においても、正官ではありませんが偏官(へんかん)巡りですので、責任と仕事の星が出ています。つまり5人ともに、政治家の星の巡りに、表舞台に出てきたということになります。また、大運(10年運)の巡りについては、土屋氏はまさに今年が大運の最終年に当たり、上川氏と加藤氏は、来年が大運の最終年となっています。これは、自身の大きな環境の変化の時期に当たっていることを表し、人事異動などによく見られる大きな区切りの現象です。一方、2023年の不祥事に絡んで必ず現れる「卯酉の冲(う・とりのちゅう)」も見受けられます。土屋氏と自見氏は、自分自身の柱である日柱が冲現象を受け、上川氏も大運と歳運が冲となっています。これは、冲により自身が衝き動かされた結果、大臣に就任したと看ることができ、人事異動の一環ではないでしょうか。内閣が始動したとはいえ、政局は解散選挙も取り沙汰されていることから、各女性大臣が2024年2月以降も活躍しているかは微妙なところです。来年の干支である「辰」が影響する方もおられるようです。